平成のピラミッド
殿ダムフェスティバル2017に行きました。
2017年5月に開催された「殿ダムフェスティバル2017」を訪問しました。鳥取県東部なので遠く訪ねる機会がありませんでしたが、イベントに合わせて初訪問です。殿ダムを見学したことにより、中国地方の国土交通省管理ダムは全部訪ねたことになりました。
堤高75mですが、遠くからでも大きいと感じます。公式のパンフレットには「平成のピラミッド」と書かれています。
直下には、芝生広場が広がります。
特徴的なのは左岸側のこの階段でしょう。
右岸側にはインクライン。
下流左岸には、鳥取県企業局さんの発電所があります。
転流工の跡でしょうか。
魚眼レンズで全景。
看板。
ダムカレーの販売も行ってました。出店は、なんと鳥取県建設技術センターさんです。
インクラインが動き出しました。フェスティバルのはじまりです。
早速、見学会に参加。鳥取県営袋川発電所の内部に入ることができました。
見学会ではなく、内部探検ですね!
最大使用水量3立方メートル毎秒を使用して、最大1,100kwの出力があるそうです。
水車の銘板。
この発電所探検では、通常は立入禁止のダムの左岸下流側に入ることができました。大きな壁はなんでしょう?
導流壁と見せかけて、違うようです。気になる階段です。
この階段は、カスケード型減勢方式と呼ばれる構造で、放流時の水の勢いを弱めるための設備です。国内初の技術が採用されたとのこと。階段部で減勢されるため、手前の副ダムを小さくすることができるそうです。
平成のピラミッドの堤体を望みます。左岸下流からは貴重ではないでしょうか。
転流トンネルの跡を再利用して、利水放流設備の一部としているようです。
覗き込む見学者達。このトンネルは340mほどあるそうです。
先ほどの壁の後ろには、バルブ室がありました。
探検終了で、右岸に戻ってきました。先ほど探検した施設の位置関係です。
下流に水を供給する場合は、発電放流かこちらの放流設備から放流するようです。
堤体右岸に移動してきました。初夏なので草が元気いっぱいですね。
堤名板。平成23年11月完成とあります。
草がなければ、ピラミッドのようですね。ピラミッドは見たことないですが。
下流を望みます。駐車場も満車になるほど、フェスティバル会場は盛り上がってました。
天端は通行が可能です。右岸から左岸方向。
上流側と下流側で使用する岩石の色や形状が違います。上流側の石は角が丸いので河床砂礫が活用されたようです。
左岸から右岸方向。管理所は右岸側にあります。
下流右岸方向。第二駐車場のほうも車が止まってます。
下流左岸方向。
左岸側の洪水吐き。
常用洪水吐きは、2門。ゲートレスの自然調節です。越流しているときにも訪ねたいです。
非常用洪水吐き。遠くに見えるのが原石山。
下流方向。階段は見えません。
ダム天端は夜間通行禁止となるようですので注意。
上流側と下流側で堤体の色が違います。あとで調べたら、やはり河床砂礫を利用したようです。
取水塔へ繋がる橋。立入禁止。
洪水吐きを横から。
ダム湖上流方向。取水設備には連続サイフォン式が採用されているそうです。こちらも採用は国内初だそうです。
下流を望む。こちらのリップラップは角が四角いので、原石山からの石でしょうか。
下流を左岸から右岸に望みます。
上流を左岸から右岸に望みます。リップラップの角が丸いのがわかりますか。
副ダムには水が貯まってます。
左岸にも道路があります。大きなダムなので歩いて見学するのは大変でした。
インクラインに行列ができています。大人気ですね。
フェス会場もまだまだ沢山の人がいます。
こちらがダムの管理所。
管理所内にはダムの模型など展示されてます。
ダム湖の名前は、「因幡万葉湖(いなばまんようこ)」です。
上流右岸から左岸を望む。
原石山の跡地に整備された公園に移動してきました。こちらからは堤体を一望できます。下流と上流とみる側で堤体の色が大きく違います。
洪水吐き。
先ほどの写真では左の洪水吐きが隠れてしまったのでもう一回。
最後に下流から階段を正面に撮影します。発電所もまだまだ沢山の人が探検しているようです。
最後に全景。殿ダムフェスタ2017は、沢山の人が訪れていました。イベントでは、神馬さんが「ダムって超かっこいい!」で講演されて楽しかったです。講演中の写真は撮影していないので、詳しくは神馬さんのダムペディアで紹介されていますのでご確認ください。殿ダムは見所沢山なので見学には時間をタップリと確保していくとよいでしょう。殿ダム周辺広場では、毎月イベントもあるようですのでダムを楽しめますよ。