国内最大の重力式アーチダムを見学。
2015年2月に新成羽川ダムの見学に行きました。あの阿武川ダムより大きなダムです。このダムは中国電力さんのダムとなり、内部を見学するためには、二週間前までに、平日で団体5人以上での申し込みが必要ですのでなかなか訪ねることができませんでしたが、今回、関西のダム好きさん方々と一緒に見学することができました。なお写真の掲載については、中国電力さんに許可をいただいています。
早速ですが、堤体直下から見上げます。わずかにアーチになっているのがわかりますか。また下部の中央がわずかに盛り上がっているのはクレストゲートからの放流時に中央に集まってくる(アーチだから)水を分散するために盛り上げてあるのだそうな。
クレストゲート6門も迫力がありますね。
みんなで見上げます。
さらに見上げます。
見上げるとこのような感じに見えます。
右岸側。
左岸側。取水設備の水圧鉄管が見えます。
下流側。この日は発電所のメンテナンス工事のため、転落防止の仮設フェンスが設置してありました。
下流を望みます。
新成羽川発電所PRホールの側には、過去に交換した発電機のランナが展示してあります。
解説看板。なお、見学を申し込むと、中国電力の方が施設の説明をしながら案内をしてもらえます。
ランナの内部。長年の使用により表面が削られています。触るとボコボコしていました。キャビテーションによるものでしょうか。
こちらが管理所になります。今は無人ですが、昔はここに職員の方が詰めていたそうです。なお事務室は地下にあります。
内部です。発電機が並んでいます。ちょうど数年に一度のオーバーホール作業でした。
ダムを中心に見たいと申し出していたので、監査廊も少しだけ見ることができました。定礎はここに発見。
監査廊を出たところ。発電した電力はここから送られている。
中国電力さんのダムで一番高いダムだそうです。
天端にやってきました。天端道路は幅員が狭いので通行には注意です。
選択取水設備が見えます。
大型バスは降りて通ってくださいの看板。
ダム湖上流を望みます。
ガントリークレーンです。阿武川ダムにも似たようなものがありますね。
レール部分に入ってはいけません。
先が見えないので対向車が来た場合は大変そうです。
隙間から上流を覗きます。このダム湖の水は、発電だけでなく、岡山県水島地区の工業用水としても利用されているそうです。
全体を望みます。
中央に見えるがPRホールです。見学では最初にPRホールで電気の話と新成羽川発電の解説を中国電力の方から聞くことができます。新成羽川ダム。見学の説明で聞いて知ったのですが、ここの発電所は揚水式なんだそうです。
最後に、寒い中、ご案内いただきありがとうございました。暖かくなったらまた訪ねたいダムです。
この時に撮影した写真で、ダム協会さんの第13回D-shotコンテスト最優秀賞を頂きました。ダム協会さんのページで紹介されています。